木立を抜けると
視界が開ける
睡蓮の紅い花
光る水面
虫の羽音
さえずる鳥達
木々をわたる風
舞う光
五月の緑
「まさにこの季節です
バラが咲いて
睡蓮が開いて
あの方向を
この角度から」
漂う様に
彷徨う様に
池のまわりを巡る
記憶の絵と
どこかで重なるはず
何もかもそろって
身をひねらせると
スルリと入り込めそうな
時空のひずみが
静かにひそんでいそうな
非日常的な時
遠い仏蘭西の
はるかに遠い時
高知県 北川村 モネの庭
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by kk_wako
| 2015-06-15 11:11
| 詩